潜入・身分擬装術

あるときは企業へ、あるときは秘密クラブへ、調査内容によっては、探偵はあらゆる場所へ潜入しなければなりません。もちろん、探偵という身分を明かしては入ることはありません。

その場その場で、別の人間になりすますのです。潜入術の基本中の基本は、知らない人でもすぐに声をかけられ、どこでも誰とでも仲良くなれること。仲良くなることで、情報が入りやすくなります。

相手から相談を受けるような存在になれればしめたものです。つい最近まで、ある探偵は高級クラブで働くホステスと友人関係にありました。決して、男女の関係ではなく、気軽に何でも話せる間柄です。

あるホステスの母親から行動調査をしてもらいたい、という依頼を受けての調査でした。気持ちの切り替えをしっかりしなければ、身分偽装はうまくいきません。また、自分のことはあまり話さないでもいいようにもっていく、演出や設定が重要です。

ときには、社員として企業に「入社」する場合もあります。たいていは、社内調査をするために、雇い主からの依頼があって潜入します。

取引業者を装って頻繁に社に出入りするケースもありますし、自分は潜入せず、関節的に社員を動かすこともあります。さらに、会社に潜入しなくとも、社員が行きつけの飲み屋へ行って、社員と接触し、情報を聞き出すようにします。

うまく潜入し、身分偽装するポイントは、何より誠実な人間に見えるかどうかです。これは内面から出てくるもので、訓練をしてもなかなか身につくものではないようです。

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